BIGLOBEクラウドホスティング導入事例株式会社網屋

コロナ禍をきっかけに、多くの企業でテレワークの導入が進みました。感染症対策はもちろん、従業員のライフスタイルの多様化に対応しつつ、生産性を向上できるといったメリットを踏まえ、今やテレワークは多くの企業に定着しつつあります。

こうして、PCやタブレット端末を活用して場所を問わずに働くことが一般的となった一方で、企業の情報システム部門においては、ネットワークセキュリティの運用にかかる負担増に悩む担当者が少なくありません。

こうした課題へのソリューションとして、株式会社 網屋では、ネットワークセキュリティの設定変更や障害監視といった運用業務を、クラウド上で集中管理できるフルマネージドのクラウドVPNサービス「Verona」を提供しています。

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左から株式会社網屋 加藤氏、高本氏

セキュリティサービス立ち上げにあたり、クラウド基盤の選定が課題に

株式会社網屋 高本氏

株式会社網屋 執行役員
ネットワークセキュリティ事業部
ネットワーククラウド部
部長 高本 良氏

「低コストかつ短期間のうちにネットワークセキュリティの運用負担を削減できるサービスとして、『Verona』は今や4,800社以上の企業様にご導入いただいています。ただ、このサービスを立ち上げるにあたっては、課題も少なくありませんでした。

中でも大きな課題だったのが、クラウド基盤の選定です。『Verona』では、お客様の重要なアクセスラインを束ねることになるため、クラウド基盤には確かな信頼性が不可欠です。しかし、耐障害性や可用性といったシステム的な信頼性はもとより、万が一、障害が発生した際に当社の技術チームと連携できるパートナーとなると、なかなか見つけることが難しかったのです」(高本 氏)

こうした状況の中で、パートナー候補として白羽の矢が立ったのが、他事業を通じて取引のあったビッグローブでした。

「ビッグローブさんは、それまでの取引を通じて当社のサービスへの知見が豊富でした。また、技術面においても確かな信頼を感じていました。そこで、改めて『BIGLOBEクラウドホスティング』のお話を伺ったところ、『Verona』のクラウド基盤としての要件を満たしつつ、安定した運用も期待できるとの思いから、導入に至りました」(加藤 氏)

長期にわたるパートナーシップの成功の要因

こうして、同社は「Verona」のクラウド基盤として「BIGLOBEクラウドホスティング」を導入し、そのパートナーシップは現在に至るまで10年以上継続しています。長期間にわたるパートナーシップの背景について、高本 氏は次のように語ります。

「海外のクラウドサービスを活用すれば、より低コストに『Verona』のクラウド基盤を構築することは可能です。ただ、万が一の不具合が起きた際の対応は良くも悪くも画一的なケースが多く、こちらの意図を汲んだ対応が望めません。企業のセキュリティを担うサービスですので、不具合が解消できない状態が続くことはクリティカルです。
その点、ビッグローブさんは、担当者の方と、いわば『ホットライン』といった形で密なコミュニケーションを取ることができます。結果として不具合もスピーディに解消することができるので、非常に安心感があります。また、不具合が解消した後にも、未然防止策について話し合うことができるなど、次に繋がる安心感がありますね」(高本 氏)

不具合対応に限らず、新機能の開発に関するやり取りの際にも心強い存在であると、加藤 氏は続けます。

株式会社網屋 加藤氏

株式会社網屋
ネットワークセキュリティ事業部
ネットワーククラウド部
副部長 加藤 宏幸氏

「ビッグローブさんの場合、担当者の方が技術面に強く、新たな情報のキャッチアップも早いです。ミーティングで当社の要望を伝えさせていただくことがあるのですが、その場でキャッチボールが続くため、議論がどんどん前に進んでいきます。
他社さんですと、営業担当の方には出席いただけても、技術面で強い方に同席いただけないケースも少なくありません。ミーティングで質問したり要望を伝えても『持ち帰って確認します』といった形で、すぐに回答いただくことが難しい。そうすると、開発スピードにも影響が出てしまいます。
生産性・効率性という点でも、ビッグローブさんには厚く信頼を置いていますよ」(加藤 氏)

高本氏と加藤氏は、ビッグローブとのパートナーシップにおいて、不具合対応から新機能開発に至るまで、信頼性と効率性を重視していることを語っており、これらが長期にわたるパートナーシップの成功の要因であると言えます。
企業間のコミュニケーションや技術的な信頼関係が、ビッグローブとのパートナーシップを支える重要な要素となっています。

「BIGLOBEクラウドホスティング」がもたらす効果と今後の展望

ビッグローブのクラウド基盤である「BIGLOBEクラウドホスティング」の採用が、企業のマーケティングや導入において思わぬ良い効果をもたらすことが明らかになっています。

「『Verona』の導入を検討中の方と商談する際には、特に技術面で詳しい方ですと『どこのクラウド基盤を使っているの?』といった質問をされることがあります。国産クラウドであることは当社のセールスポイントのひとつですが、『そうは言っても、海外のクラウドサービスを使っているんじゃないの?』といった趣旨の質問でしょう。
そんな時、国産クラウドの『BIGLOBEクラウドホスティング』を採用していることを明かすと、非常に好感を持っていただけます。その点が決め手となって導入いただけるケースも多いです」(高本 氏)

このように、サービスの運用はもちろん、マーケティングの面でも強固なパートナーシップを築いている同社とビッグローブ。最後に、今後の展開について加藤 氏に伺いました。

「当社の競合の中には、ネットワークセキュリティに加え、クラウドサーバ環境まで一貫して提供している企業もあります。『ICTインフラを全体的に委託したい』といった市場ニーズも確かに存在するため、当社としてもより網羅的なサービスを展開していきたいと検討しています。
ビッグローブさんには、これまでも『Verona』のバージョンアップ等に柔軟に対応していただいていますが、今後のサービスラインナップ拡張についても、ぜひ引き続きご協力いただきたいと考えています」(加藤 氏)

加藤氏が述べるように、今後はより包括的なサービスを提供するためにビッグローブとの連携を強化し、相互の信頼関係を築きながら、顧客の多様なニーズに柔軟に対応していくことが、企業の成長とサービスの発展に不可欠であると言えるでしょう。

お客さまのプロフィール

企業名

株式会社網屋

事業内容

・サイバーセキュリティ製品/サービスの開発・製造・販売
・ICTインフラのクラウドサービスの開発・製造・販売

URL

https://www.amiya.co.jp/

所在地

本社:〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町3-3-2 トルナーレ日本橋浜町 11F

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導入サービス・製品 クラウドホスティング
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