BIGLOBEクラウドストレージ導入事例株式会社丸美屋フーズ
丸美屋フーズは全社的な情報の共有と活用を加速させるため、「BIGLOBEクラウドストレージ」を導入。大容量ファイルをオンラインで安全に共有・転送できる環境を整備した。これにより、紙の帳票をファクシミリや郵送で送る必要がなくなり、全国10カ所におよぶ拠点へのデータ展開作業の効率化を実現した。各拠点もすぐに必要なデータをオンラインで確認できるため、営業活動の活性化に役立っているという。
毎月郵送する帳票は1000枚以上。各拠点への帳票配信の手間が膨大
管理本部長 取締役 総務部長
片桐 重義 氏
ロングセラーのふりかけ商品「のりたま」でお馴染みの丸美屋食品グループ。その業務用部門会社として、豊かな食生活の発展に貢献するのが丸美屋フーズだ。同社は1979年に設立されて以来、業務用ユーザ向けにふりかけ・レトルト製品など加工食品の製造・販売を手がけてきた。
同社は全国に10カ所の拠点を展開。各拠点が新規顧客の開拓や既存顧客への提案など、きめ細かな営業・販売施策に取り組んでいる。その活動を支えるのが、NECネクサソリューションズがシステムの構築・導入支援を担当する、NECの販売管理システム「EXPLANNER/Ai」だ。これにより、独自の業務内容に合わせたシステム運営を低コストで実現している。
同社では、この販売管理システムを使って、全社の出荷状況や売上データなどを統合的に一元管理し、経営判断に生かすとともに、業務用途でも積極的に活用している。具体的には、販売管理システムから抽出したデータを、商品別・担当者別・地域別・顧客別など多角的な分析軸で加工・編集した帳票を紙に出力し、ファクシミリや郵送で各拠点に配信。各拠点の担当者はそれをもとに、営業・販売活動に役立てているという。
取引先としては、レストランチェーン、給食センター、企業の社員食堂など飲食業や大量調理を担うユーザがメインとなる。
「さまざまなお客さまと幅広く取引させていただいているので、取引するその総数は膨大です。」
と管理本部長 取締役 総務部長の片桐 重義氏は話す。
本社から各拠点に配信する帳票データは日次と月次のものがある。
「日次データは即時性を優先し、ファクシミリで送信します。送信する枚数は合計で50枚ほど。一方の月次データは、Excelファイルを紙に出力したものを郵送で送付します。月次データはより詳細な月間の累積データとなるため、合計枚数は1000枚以上にのぼります。」
と総務部 係長の都築 太郎氏は説明する。
各拠点が見やすいように加工・編集した上で、膨大な枚数の帳票をファクシミリや郵送で送信するのは大変な手間と時間がかかる。紙への出力や郵送にかかるコストも馬鹿にならない。
「本社側の手間とコストを軽減し、同時に各拠点でのデータ活用に貢献できる、新たな情報基盤を求めていました。」
と片桐氏は従来の課題を述べる。
柔軟性の高いクラウド基盤に加え信頼性と高セキュリティを評価
総務部 係長
都築 太郎 氏
こうした課題を解消する最適な方法として注目したのが「クラウドの活用」である。自社でインフラを持たないクラウドを使えば、高額な投資をすることなく、シームレスなデータ連携が可能になるからだ。
そこで同社が採用したのが、ビッグローブが提供するオンラインストレージサービス「BIGLOBEクラウドストレージ」である。同サービスは、クラウド型のストレージを情報基盤とすることで、大容量ファイルをスムーズかつセキュアに共有・転送するもの。また、利用形態に応じた柔軟な拡張はもちろん、期間限定の無料プランから専用型ストレージプランまで、きめ細かなサービス体系が用意されているため、自社に適したパターンでの利用が可能だ。
同サービスの選定理由について、片桐氏は次のように話す。
「"BIGLOBEクラウドストレージ"は24時間365日監視体制のBIGLOBEデータセンターで運用されている上、ファイルの暗号化やSSL通信などハイレベルのセキュリティで情報を確実に保護してくれます。しかも、安価な月額料金で利用でき、コスト的な負担も最小限で済みます。」
帳票データの配信作業を効率化。営業施策への活用もスムーズに
「BIGLOBEクラウドストレージ」は同社の情報基盤として重要な役割を担い、帳票データの配信プロセスの変革を促した。具体的には、本社の担当者が販売管理システムから落とし込んだExcelファイルを加工・編集した上で「BIGLOBEクラウドストレージ」にアップロードする。これにより、各拠点の担当者は、日次および月次のデータとも、オンラインで確認することが可能となっている。
特に月次データの配信作業は大幅に省力化されている。
「"BIGLOBEクラウドストレージ"を介して情報共有できるので、本社側ではExcelファイルを出力して膨大な帳票を分類・郵送する必要がなくなりました。作業の効率化だけでなく、印刷コストや郵送コストの削減にもつながっています。」
と片桐氏は話す。各拠点側でも紙の帳票をファイリングする必要がなくなり、煩雑な作業から解放されたという。
データの加工・編集ニーズに柔軟に対応できるようになったことも大きなメリットだ。従来は各拠点から別の切り口でデータを参照したいという要望があった場合、Excelファイルを加工・編集し直して、帳票を再度出力。ファクシミリや郵送で送らなければならなかったが、今は手を加えたデータをアップロードするだけで、各拠点側がすぐに確認することができる(図)。
「例えば、売り上げの下がっている地域やお客さまがいれば、そこに重点的に営業活動を展開するといった施策がスムーズに行えます。」
と都築氏は話す。このようにニーズに即したデータをすぐに入手できるので、業務におけるデータ活用のスピードアップが期待できるという。 今後、同社では新たな情報基盤のさらなる有効活用を行う計画だ。
「今は売り上げや出荷状況などの確認が中心ですが、物流在庫の状況なども全社で共有できるようにしたいですね。そうすれば、サプライチェーン全体の在庫の最適化や戦略的な販売施策の展開も促進されます。また新商品情報などを全社に周知徹底するツールとしても有効だと思います。」
と片桐氏は期待を込める。
新たな情報基盤により、スムーズなデータ活用を実現した今、同社は業務用ユーザ向けにさまざまな加工食品の提案活動を強化していく考えだ。
本社と各拠点をつなぐ情報基盤として「BIGLOBEクラウドストレージ」を活用することで、最新のExcelファイルをアップロードし、すぐに各拠点に展開することが可能。加工・編集したExcelファイルのデータを出力・分類し、ファクシミリや郵送で送るプロセスが不要になり、作業の効率化とコスト削減につながっている。
お客さまのプロフィール
社名 |
丸美屋食品工業株式会社 |
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URL | |
事業内容 |
ふりかけ、麻婆豆腐の素、釜めしの素、お茶漬け、レトルトカレーをはじめとする加工食品の製造および販売。 |
所在地 |
〒167-8520 東京都杉並区松庵1-15-18 |
資本金 |
2億8,800万円 |
従業員数 |
371名 |
- 記載内容は2015年11月現在のものです
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