BIGLOBEモバイル導入事例株式会社銀座テーラーグループ
(GINZA TAILOR)

掲載日：2019年01月07日

銀座の老舗テーラーがQRコード決済を導入。その狙いは？

銀座の並木通りに店舗を構える、株式会社銀座テーラーグループ(以下、GINZA TAILOR)は紳士服オーダーメイドの老舗です。創業から85年、一貫して熟練の職人によるハンドメイドの紳士服を作り続けてきました。最高品質の生地で作られた紳士服は、政治家や各界の著名人がこぞって愛用してきました。
時代とともに顧客層やファッショントレンドも変遷したものの、GINZA TAILORでは服作りの精神はそのままに、時代の変化にも柔軟に対応しています。その一つとしてQRコード決済端末「StarPay」を導入。その通信手段としてBIGLOBEモバイルが採用されています。

落ち着いた中にも華やぎに満ちた銀座テーラーの店内。顧客はここで生地選びからオーダーする。

QRコード決済は中国のVIP層には不可欠

QRコード決済を導入した背景には、海外、特に中国からの顧客の増加がありました。中国人観光客が大量の買い物を楽しむ姿は銀座でもお馴染みになりましたが、GINZA TAILORを訪れるのは最上質を求める限られた富裕層です。今は口コミでの来店が多いといいますが、中国のVIPにより一層「GINZA TAILOR」を知ってもらうためには何をすべきか？マーケティングのためにGINZA TAILORが相談したのは中国最大のモバイル決済会社「Alipay(支付宝/アリペイ)」でした。

中国全土では近年、QRコードを利用したモバイル決済が急速に普及しています。背景にはクレジットカードが浸透していない状態で一気にスマホが普及したことや、決済がスピーディーで確実、偽札の心配もなく現金決済よりも信頼が高まったこと、手数料が安価などがあります。今や都市部では現金を持たずに日常生活ができるといわれるほどの普及率です。
GINZA TAILORではQRコード決済端末「StarPay」をAlipayから紹介され、店舗での決済用に1台導入、そして今後は、同ビル内で展開する若年層向けのセカンドライン「Ginza Tailor CLOTHO（クロト）」の店舗でも導入を検討しています。

テーラー技術を次世代につなげるGINZA TAILORの挑戦

GINZA TAILORの服作りは、すべて同ビル内のアトリエで熟練の技術者によって行われます。その技術は日々の生産の中で、テーラーの教育事業などによっても伝承されています。「中国の顧客がGINZA TAILORに来店するのは、中国でハンドメイドのテーラー技術が伝わっていないこともあります」と語るのは専務の鰐渕祥子氏です。
顧客があって服が作られ、服が作られることで技術が伝承される。ファストファッションが隆盛の現代でそのサイクルを維持していくのはたやすいことではありません。「実はオーダースーツの市場はここ数年拡大しています。一度ご利用になった方のリピート率が高く、こだわりを持った若い人にもオーダースーツの良さは浸透しつつあります」(鰐渕氏)。新しい顧客を取り込み、確かな技術を銀座の地で守り、育てていく。セカンドライン「Ginza Tailor CLOTHO(クロト)」の展開はそんなこだわりを持った若年層を取り込む施策でもあります。BIGLOBEモバイルは今後も銀座テーラーの挑戦を通信で支えていきます。

導入の経緯

お客さまのプロフィール