BIGLOBEモバイル導入事例株式会社一水製作所

掲載日：2018年09月05日

中長距離高速バスの「運賃箱」にモバイル回線を利用して、車内で決済や座席の予約が可能に

株式会社一水製作所は、そのような中長距離高速バスに設置されている「運賃箱」の国内トップシェアメーカーです。運賃箱といっても路線バスで見かけるものと違い、タブレットを搭載し、各種決済に対応、座席の予約システムとも連動する多機能型です。その通信手段としてBIGLOBEモバイル回線を採用しています。

高額な運賃を各種決済で対応。
モバイル回線があることで利便性が向上し可能性が広がる

運賃箱が多機能化した背景には、複数の要因があります。中長距離高速バスは座席の事前予約が多いですが、空席があれば停留所で乗り合わせたお客さまに販売することがあります。運賃が高額となるためクレジットカードなどの各種決済への対応が必要だったことと、座席の予約状況を把握して販売する必要性から、運賃箱はモバイル回線を要したタブレット端末を導入し多機能化していきました。

また、海外からの旅行者と会話をするために翻訳システムが導入されたり、中国人向けのQRコード決済にも対応できるようになりました。タブレット端末を使うことでさまざまな最新アプリを利用できることが大きな魅力となっていったのです。

トップシェアの理由は一水製作所の「ものづくり」の精神

より便利に進化する「運賃箱」。一水製作所がトップシェアを占めるに到った経緯をお聞きしました。事業の始まりは30年以上前、あるバス会社からの依頼で高速バスの運賃箱を製作したことでした。「すでに路線バスでシェアを獲得していた某メーカーのOEMという形で参画しました。以降、事業整理と統合の流れの中で事業主体は変わっていったのですが、弊社はハード製造を続けて今に至ります」と語るのは経営企画課長兼プロジェクトマネージャーの松田氏です。長年にわたるバス業界との信頼関係と業務への精通によって、バス事業に役立つ製品を作り続けてきた「ものづくり」の精神、追求心が事業拡大へとつながっています。

高速バスの予約システムは複数あり、乗務員が操作する予約システム端末は各予約システム毎に異なり、また画面操作も異なります。一水製作所は共通で操作できる乗務員向けの予約システム端末を開発し、各バス会社に歓迎されました。「各社からみて中立の立ち場であったことも事業拡大へのメリットが大きいです。運転手の負担を少なくするためにも画面の統一は必須です。」と言うのはシステム部プロジェクトマネージャーの田沢氏。日本ではまだ現金払いが主流ですが、社会の変化を見越し運賃箱に、付加価値を追加した結果が現在のトップシェアにつながっています。

導入の経緯

当初は他社の回線を利用していましたが、回線数が増えるにつれ価格や複数年しばりの契約が負担になり、切り替えを検討した結果BIGLOBEを採用しました。速度はもちろんのこと、豊富なプランや固定IPアドレスが利用できること、また柔軟な価格体系が魅力でした。代理店を挟まない取り引きのため、きめ細かいサポートにも満足しています。

お客さまのプロフィール