BIGLOBEモバイル導入事例東ソー物流株式会社
掲載日:2019年12月19日
倉庫での作業環境改善にCOLMINA 安全管理支援ソリューションを導入
東ソー物流株式会社(以下、東ソー物流)は、総合化学メーカー、東ソー株式会社(以下、東ソー)の物流機能を担うグループ企業です。東ソー最大の事業所を擁する山口県周南市に本社を置き、東ソーが生産する化学製品の物流業務を行っています。
東ソー物流では、物流の起点となる倉庫の安全対策・健康管理の一環として、作業者の体温やパルス等を収集し遠隔管理する安全管理支援ソリューションを導入、その通信手段として 「BIGLOBEモバイル」を採用しています。
環境改善と効率化へ。業務改革推進本部の挑戦
東ソー物流の事業範囲は化学製品(固体・液体)の輸送だけでなく、包装・保管・荷役に及びます。その重要な拠点となるのが物流倉庫です。
倉庫は製品の状態に合わせ冷凍、冷蔵、常温、加温設備が備わった大規模な施設ですが、保管物に合わせた設備、温度設定の中での作業は楽な環境ではありません。また365日対応や休日勤務もあり、労働人材の獲得や流出防止が課題となっていました。
その中で2018年度に創設されたのが、業務改革推進本部です。労働環境の改善とIT推進による作業の効率化、自動化を任務とし、ロボットの活用から体感改善グッズの導入に至るまでさまざまな施策を積み重ねてきました。その効果を測定し数値化するために導入したのが、安全管理支援ソリューションです。
安全管理支援ソリューションは、作業者の手首に装着する小型の計測機器(バイタルセンシングバンド:富士通株式会社製)と、専用アプリを搭載したスマホ、データを保存するサーバで構成されています。倉庫作業者は機器を持ち歩き、常時、体温やパルス、周囲の温湿度を収集します。計測機器とスマホ間の通信はBluetoothで、スマホからサーバへのデータ送信はBIGLOBEモバイル経由で行います。管理者は送信されたデータを管理画面で確認し、作業者の状態を把握したり周囲の環境が安全か判断します。また加速度センサーなどから作業者の転倒の検知も可能です。
環境改善の効果実証に加え、安全管理対策にも活用予定
安全管理支援ソリューションの導入によって、施策の導入前後を比較して分析できるようになったメリットは大きいと語るのは業務改革推進本部の中村グループリーダーです。「人材確保は待ったなしの課題ですが、環境改善にコストがかかるのも事実です。働きやすさという感覚を数値化することで、施策の必要性や費用の妥当性を示せるようになりました」(中村氏)。
また安全管理支援ソリューションは施策効果の測定だけでなく、安全管理にも活かせます。昨今の猛暑の影響で倉庫で熱中症になるリスクもあるため、作業者の状態を把握して熱中症を未然に防いだり、加速度センサーのデータを活用して倉庫で動けなくなった作業者を検知するなどの活用を検討しているとのことです。
導入の経緯
モバイル回線の選択で最重視したのが回線のつながりやすさ、品質ですが、すでに社内の別用途でBIGLOBEモバイル回線を利用していたので品質は実証済みでした。費用も安価な上、回線の一括管理がしやすい管理画面の使い勝手もよいため、今回も安心してBIGLOBEモバイルの導入を決めました。
東ソー物流株式会社 業務改革推進本部
業務改革推進室 効率・省エネ推進グループリーダー
中村 哲夫氏
労働環境の改善とIT推進による作業の効率化、自動化、さまざまな施策の効果を数値化するために、安全管理支援ソリューションを導入しました。また、新たに建設中の倉庫では、フォークリフトへの指示をIT化するなど、さらにBIGLOBEモバイルの利用を拡げていく予定です。
お客さまのプロフィール
社名 |
東ソー物流株式会社 |
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URL | |
事業内容 |
化学製品の運輸物流 |
所在地 |
〒746-0022 山口県周南市野村1丁目23番15号 |