CMSの主要な機能とは?
Webサイトの運用におけるメリットも解説
掲載日:2023年10月02日
更新日:2023年12月21日
Webサイトの構築や運用を効率化するためのツールとしてCMSがあります。多くのCMSに共通する機能もあれば、他社との差別化を図った独自の機能を持ったCMSも存在します。
本記事では、CMSの代表的な機能を紹介するとともに、それらを活用することで実現できる具体的なメリットについても解説します。
CMSの概要については、「動的CMSと静的CMSとの違いや特徴、選び方について解説」をご覧ください。
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CMSとは
CMSとは、Webサイトのページを管理、編集、公開するためのシステムです。Contents Management Systemの略称であり、日本語では「コンテンツ管理システム」とも呼ばれます。
CMSにはさまざまな製品・サービスがあり、無償で利用できるものから機能やサポートが充実した有償の製品まで幅広く存在します。
CMSを活用するメリット・重要性とは
Webサイトの構築や管理にあたっては、必ずしもCMSが必須というわけではありません。
しかし、実際には多くの企業やWebサイト運営者がCMSを活用しています。
なぜ多くの現場でCMSが導入されているのか、活用するメリットを紹介します。
コンテンツ管理の効率化
本来、Webサイトの構築や管理にはHTMLやCSS、JavaScriptといった専門的知識が必要です。
しかし、CMSがあれば、これらの知識を持たない非エンジニアでもWebサイトを維持・更新できます。
また、CMSを使用すると、複数のWebサイト上のコンテンツを1つの場所から管理することも可能で、その結果コンテンツの統一性や整合性を保ち、更新作業を効率化できるメリットもあります。
多人数での作業を実現
一部のCMSでは、複数のユーザーが同時にシステムを使用できます。
たとえば、新たなコンテンツを追加するスタッフとは別に、既存コンテンツの更新作業も同時に行えるほか、新規投稿や編集など役割に基づいたアクセス権もユーザーごとに設定できます。
複数のスタッフが同時に作業を進めることにより、生産性向上にもつながるでしょう。
Web サイトのレイアウトやデザインの統一
CMSにはテンプレート機能が実装されています。
Webサイトのページごとにデザインを一から作る必要がなく、全ページで統一性のあるレイアウトやデザインに仕上げられるほか、ページ制作の工数も削減できます。
CMSの主要な機能
CMSによって利用できる機能は異なりますが、一般的に使用される主要な機能について紹介します。
1.ページ編集機能
Webページの制作や編集などの際に役立つ主な機能は以下の3つが挙げられます。
▶リアルタイムプレビュー
テキストの編集や画像の追加や削除、レイアウトの変更などを行った際に、変更内容を即座に確認できる機能
▶排他制御
同時に複数のユーザーが同じコンテンツに対して変更を加えることを防ぐための機能
▶ページテンプレート
Webサイト内で使うパーツやレイアウトが予めセットされたテンプレートを制作・利用するための機能
2.コンテンツ管理機能
Webページの公開作業やコンテンツ管理に役立つ主な機能は以下の4つが代表的です。
▶日時指定公開・日時指定非公開
決められた日付や時刻にページの公開や更新を行う機能
▶CMS内検索
CMSに登録されたコンテンツから、キーワードや更新日などに基づいて対象を検索する機能
▶リンク切れチェック
Webサイト内のリンクが正しく機能しているか、存在しないページや移動したページにリンクしていないかを自動的に確認する機能
▶世代管理機能・世代比較機能
Webサイトの各ページや投稿の過去のバージョンを保存し、必要に応じてそれらを比較・復元できるようにする機能
3.ガバナンス機能
CMSでの管理作業を効率化するために役立つ主な機能は以下の4つが挙げられます。
▶辞書機能
製品名や社名など、サイト全体で統一的に使用すべき用語を辞書に登録する機能
▶管理画面の多言語化
CMSの管理画面(ダッシュボード)を複数の言語に対応させる機能
▶サイト・ページコピー機能
すでに作成したWeb サイトのページを複製する機能
▶ページエクスポート/インポート機能
複数ページの編集・更新を効率化するために、対象のWebページをCMSからエクスポート(出力)したり、CMSにインポート(取り込み)したりする機能
4.セキュリティ
CMSへの不正アクセスや乗っ取り被害を防ぐために重要なセキュリティ機能は以下の通りです。
▶多段階認証(二要素認証)
ID・パスワードに加えて、別の要素(生体認証やワンタイムパスワードなど)でログインする機能
▶ログイン履歴管理
システムにログインした日時、場所、使用デバイスなどの情報をログとして記録しておく機能
▶操作履歴管理
ユーザーがシステム内で行ったアクション(ページの編集、ファイルのアップロード、設定の変更など)の記録を保持する機能
▶パスワード有効期限設定
定期的に新しいパスワードの設定を要求する機能
5.その他付加機能
Webサイトの種類や目的に応じて、さまざまな付加機能を備えたCMSもあります。
▶サイト内検索
Webサイトへの訪問者が、サイト内のコンテンツを直接検索できるようにする機能。特定のキーワードを検索バーに入力すると、関連するページを表示
▶予約管理
Webサイトへの訪問者が直接サイト上で予約を完結できる機能
▶会員機能
Webサイトの訪問者が個別にアカウントを作成し、ログインして特定の情報にアクセスできる機能
▶問い合わせ管理
Webサイトの訪問者からの問い合わせを一元管理し、返答を効率化するための機能
▶MA・SFA
オンラインでのマーケティングや営業の効率化を支援する機能。
MA機能:マーケティングの自動化や訪問者の行動追跡などに対応
SFA機能:営業部署における顧客情報の管理、営業プロセスの効率化を支援
付加機能の多くはプラグインで実装可能なものが多いですが、最近では専用サービスを活用するケースも一般的になりつつあります。
CMSを選ぶうえで押さえておくべきポイント
CMSの選定にあたっては、どのようなポイントを押さえておくべきなのでしょうか。
特に重要な3つのポイントを紹介します。
要件の明確化
はじめに、自社にとってどのような機能をもったCMSが必要であるかを明確化することが重要です。
たとえば、Webサイトの規模や数に対してCMSが対応できるかはもちろん、自社基準にマッチしたセキュリティ対策(ログイン方式や不正アクセス対策など)に対応しているかも重要な要件といえるでしょう。
操作性・使いやすさ
CMSは、非エンジニアであっても簡単にコンテンツを管理できることが最大のメリットといえます。
専門知識や高度なスキルがなくても、直感的に操作できるインターフェースと使いやすさを備えているかどうかはCMSの選定において重要な選定基準の1つです。
コスト
CMSのなかには無料で利用できるフリーのサービスもありますが、アップデートやセキュリティ対策などは自社で責任をもって管理しなければならず、結果的にコストがかかってしまうことが考えられます。
これに対し、有償のCMSは初期費用がかかるものの、開発元からアップデートやサポートが受けられるものが多いため安心して利用できます。
なお、商用CMS「WebRelease2」は、「CMSの主要な機能」で紹介した機能のうち、1~4の項目をすべて標準搭載しています。プラグインなどを一切使用しないため、機能ごとのアップデートの必要がなくセキュリティホールになるおそれもありません。
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CMSの機能を比較しながら自社に合ったシステムを選定しよう
CMSはWebサイトの内容を管理、編集、公開するためのシステムであり、非エンジニアでも簡単に扱えるメリットがあります。
しかし、CMSによっても細かな機能や使いやすさは異なるほか、コストにも大きな違いがあります。
自社にとって最適なCMSを選定するためには、どのような機能が求められるのか要件を明確化しておくことが重要といえるでしょう。
今回紹介した機能を網羅したCMSをお探しの方は、ビッグローブのPattern Style CMSがおすすめです。
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