コーポレートサイトのリニューアルが必要な理由とは?
手順や注意点も紹介
掲載日:2023年08月22日
更新日:2023年12月21日
顧客や取引先、株主などさまざまなステークホルダーに対して企業情報を提供するために、コーポレートサイトは重要な役割を果たします。
企業価値を高めブランディングを向上させるためにもコーポレートサイトのリニューアルは有効な手段のひとつと言えますが、それはなぜなのでしょうか。
コーポレートサイトをリニューアルする際の手順や注意点もあわせて紹介します。
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コーポレートサイトとは
「コーポレート」とは、日本語で「企業」という意味に直訳されます。すなわち、コーポレートサイトとは、企業公式のWebサイトのことを指します。
企業公式のWebサイトと聞くと、製品情報やサービス情報などのコンテンツが掲載されたページをイメージしがちですが、コーポレートサイトの場合はそれだけでなく、会社情報やIR情報、採用情報といった企業情報を中心に構成されていることが大きな特徴として挙げられます。
コーポレートサイトは、いわばネット社会における企業の顔のような存在であり、マルチステークホルダーをターゲットとしています。具体的には、ユーザーやクライアント、従業員やその家族、関連企業、株主や投資家、リクルーター、そして社会全般に対する説明責任の場としてコーポレートサイトは重要な役割を果たしています。
コーポレートサイトに掲載すべき主なコンテンツ
コーポレートサイトは企業情報を中心に構成されていると紹介しましたが、具体的にどういったコンテンツがあるのでしょうか。
代表的なものを紹介しましょう。
・企業情報
・企業の社会的責任(CSR)に関する情報
・商品・サービス情報
・ニュース・プレスリリース
・投資家向け情報(IR情報)
・採用情報
・問い合わせ先 など
なお、それぞれのコンテンツを掲載するにあたっては、以下2つのポイントに留意することが求められます。
掲載内容は、顧客や取引先、株主など各ステークホルダーに応じたものを用意する
自社の商品やサービスなどを紹介する情報のみでは、株主や投資家は業績や財務状況が把握できず必要な情報を得ることができません。
特定のステークホルダーに対してだけでなく、すべてのステークホルダーに求められる情報を網羅しておくことが大切です。
情報漏洩や改ざん、不適切な内容の公開防止など万全な対策が必須
コーポレートサイトは企業の顔であることから、万が一情報漏洩や改ざんなどが発生した場合、企業の社会的信用の失墜、企業価値の下落による損失は計り知れません。
コーポレートサイトから機密情報が漏洩したり、掲載情報が改ざんされたりしないよう、十分な対策を施しておくことが求められます。
コーポレートサイトのリニューアルはなぜ必要?
コーポレートサイトは一度構築して終わりではなく、その後も継続的にリニューアルが必要となりますが、それはなぜなのでしょうか。
企業イメージ・ブランディングの向上
時代の流れによって企業に求められる役割は変わっていくほか、近年ではグローバル展開などビジネス環境そのものが激変しています。それに応じて、企業メッセージやブランディングも随時アップデートしていかなければなりません。
また、変化の激しい業界においては、トレンドにあわせた競争力の向上も求められるでしょう。
コーポレートサイトが長年にわたってリニューアルされないままになっていると、企業イメージやブランディングが反映されないまま時代に取り残されたように感じられることもあるため、定期的なリニューアルが必要です。
ユーザビリティの向上
Web業界のこれまでの歴史を振り返ってみても、Webサイトのトレンドは激しく移り変わる傾向があります。
たとえば、現在のWebサイトはスマートフォンやタブレット端末に最適化されていないと、文字やアイコンが小さくて見えづらいと感じることもあるでしょう。
また、そもそも10年、15年前に開設したWebサイトは現在のトレンドとかけ離れているため、デザイン的に古く感じられることも少なくありません。
時代やニーズの変化にあわせてWebサイト全体をリニューアルすることで、デザイン的にも新鮮で操作がしやすいコーポレートサイトに仕上がるのです。
コーポレートサイトをリニューアルする際の流れとそれぞれのポイント
実際にコーポレートサイトのリニューアルを行う場合、どういった流れで進めていけばよいのでしょうか。
一連の流れや手順を紹介するとともに、リニューアルにあたっての注意点も詳しく解説しましょう。
1.現状分析
はじめに、現在のコーポレートサイトがどのような状況にあるのか、現状を分析します。
具体的には、コーポレートサイトへのアクセス数の推移はもちろんのこと、想定しているターゲット層との乖離やサイトの滞在時間なども現状分析の重要な指標となります。
2.課題の洗い出しとリニューアルの目的設定
現状を踏まえ、どのような課題があるのかを整理したうえで、何をゴールとするのか目的を明確化します。
たとえば、想定していたターゲットとの乖離がある場合には、ターゲットをあらためて分析したうえでサイトリニューアルの方向性を決めていきます。
ゴールの整理にあたっては、ユーザーニーズや社会情勢が変化していないか、自社の商材やサービスが世の中の変化にマッチできているかも考える必要があります。
3.管理運用体制の見直し
コーポレートサイトの運用体制が適切であるかを振り返ってみましょう。
たとえば、インフラやCMS、セキュリティ、ガバナンスについて不足している部分がないか、見直しが必要ないかを検討します。
ただし、管理運用体制は企業ごとに重視するポイントが異なるほか、業務が増えるということは担当者の業務を圧迫し、現状のままでは人手が足りなくなるおそれもあります。
そのような場合、制作会社に相談しながら最適なスコープを考案するのも有効な方法のひとつと言えるでしょう。
4.コンテンツリストの制作
次にコンテンツリストの制作に入ります。コンテンツリストとはサイトマップのことで、コーポレートサイト全体をどのように構成するか、Webサイトの地図のようなものを指します。
Webサイトのページごとにどういったコンテンツを配置するかを決めたうえで、トップページから各メニューのページまでをリストやツリーのように整理していきます。
5.デザインの制作
制作すべきページが決まったら、実際に各ページのデザインに入っていきます。
デザイン制作において重要なポイントとしては、企業イメージやブランドイメージにマッチした配色やビジュアルイメージの方向性を決めることです。
また、スマートフォンでのサイト閲覧が主流となった現在では、PC版ではなくスマートフォン版のページからデザインを制作することも増えています。自社サイトの閲覧状況を踏まえて、PC版を優先すべきかスマートフォン版を優先すべきかを決定しましょう。
コーポレートサイトの場合、ブランド特設サイトとは異なり、ユーザビリティやユニバーサルデザインの観点が重要となります。誰がどんなデバイスで見ても迷わないシンプルなデザイン・操作感を心がけましょう。
コーポレートサイトのリニューアルはブランディング向上にも有効な方法のひとつ
コーポレートサイトをリニューアルするには多くの手間と時間を要します。しかし、使いやすく見やすいデザインに一新することによりユーザビリティが高まり、より多くのアクセスを集めやすくなることも事実です。
その結果、企業イメージやブランディング力も向上していき、企業にとってさまざまなメリットにつながるでしょう。
まずは現状のコーポレートサイトが抱える課題や問題をピックアップし、どういった方向性でリニューアルすべきかを整理してみましょう。
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