光回線の種類をわかりやすく解説!
それぞれの特徴とおすすめの回線を紹介

掲載日:2023年05月09日
更新日:2024年09月19日

光回線の種類は4つ。それぞれの特徴を紹介

法人のインターネット利用に、光回線の導入を検討している方もいるのではないでしょうか。光回線は、通信の速度と安定性に優れていることから、ビジネスを支える回線として選ばれています。光回線にはさまざまな種類があるため、スムーズに選定を進められるように特徴の把握が重要です。本記事では、光回線の種類やおすすめの回線を紹介します。

光回線の種類は4つ。それぞれの特徴を紹介

光回線の種類によって、提供しているサービス内容や料金などの特徴が異なります。光回線の契約を検討する際には、種類ごとの特徴を理解し、自社にあったものを選定することが重要です。種類ごとの特徴は以下にまとめていますので、参考にしてください。

種類

特徴

NTTの光回線(フレッツ光)

広いエリアで利用できる
別途プロバイダとの契約が必要になる

光コラボレーション

フレッツ光を利用するより安くなることが多い
プロバイダ事業者もまとめて契約できる
独自サービスや特典が豊富
フレッツ光から乗り換えしやすい

電力会社系の光回線

電力会社ならではの割り引きサービスがある
電力の提供エリアでのみ利用できる

NTT系以外の光回線

回線が比較的安定している
利用できる地域が限られている

NTTの光回線(フレッツ光)

フレッツ光は、NTT東日本・NTT西日本が提供する光回線サービスです。以下に特徴をまとめました。

広いエリアで利用できる

フレッツ光は、NTT東日本やNTT西日本が通信回線を敷設しています。サービスの提供エリアが広く、他の回線では利用できないエリアでも使えることが多いのが特徴です。
法人の場合、全国各地に拠点がある企業もあるでしょう。フレッツ光であれば全国に対応しているため、光回線を複数拠点で利用した場合、契約や請求書をまとめることができる点がメリットといえます。導入を検討している拠点がフレッツ光の提供エリア内かは、ホームページ上で確認することができます。

別途プロバイダとの契約が必要

フレッツ光を利用するには、別途プロバイダの契約が必要です。NTT東日本、NTT西日本はあくまで光回線を提供する事業者です。NTT東日本もしくはNTT西日本に加えてプロバイダと契約することで、インターネット回線が利用できるようになります。

フレッツ光を利用するには、NTT東日本・NTT西日本とプロバイダの2社と契約する必要があるため、契約手続きや請求書処理に手間がかかります。さらに、契約が2つに分かれることで、トラブル時の問い合わせ先がわかりづらくなる点を理解しておきましょう。

光コラボレーション

光コラボレーション(光コラボ)は、NTT東日本とNTT西日本の光回線通信設備を借り受けて、別の事業者が独自にインターネットサービスを提供する形態です。
主な特徴を以下にまとめていますので、それぞれ見ていきましょう。

フレッツ光より料金が安い

光コラボを利用した場合、フレッツ光よりも月額料金を抑えられる可能性があります。特に法人は、企業の規模が大きくなると接続台数や拠点が増えるため、契約する回線数も増加することが考えられます。1回線あたりの月額料金を数百円〜数千円安くするだけでも、年間にすると大幅なコスト削減につながります。
また、フレッツ光からの乗り換えなら新たに回線工事をする必要がなく、初期費用を抑えることもできます。

まとめて契約できる

光コラボはフレッツ光と異なり、光回線とプロバイダの契約を1つにまとめることができます。そのため、プロバイダを探したり、2社と契約手続きをする手間を減らせるなどのメリットがあります。問い合わせ先も一本化されるため、光回線の利用中にトラブルが発生しても、問い合わせ先に迷うことがありません。

独自サービスや特典が豊富

光コラボは、事業者が独自にサービスを提供しています。例えば、モバイル回線も提供している光コラボの事業者の場合は、光回線とモバイル回線を合わせて契約できます。また、光コラボは事業者ごとにさまざまな特典を提供していることが多いのも特徴です。具体的には月額料金の割り引きやキャッシュバックなどがあります。特典を活用することで、お得に光回線が利用できます。

事業者ごとに提供するサービスや特典内容は異なるので、事前に確認しておきましょう。

フレッツ光から乗り換えしやすい

光コラボは、フレッツ光から乗り換えしやすいことも特徴です。フレッツ光を提供するNTT東日本・NTT西日本の通信回線を借り受けてサービスを提供しているため、乗り換え時に開通工事が不要です。フレッツ光から光コラボに転用の手続きをすれば、回線を引き継いで利用できます。そのため、インターネットを利用できない期間がなく、事業活動に支障もなくスムーズにサービスの利用を開始できます。

電力会社系の光回線

電力会社が提供する光回線には「eo光」や「コミュファ光」などがあります。この光回線は、いずれも「各社が独自に整備した電線」を使用しています。
電力会社系の光回線の特徴を、以下にまとめていますので、それぞれ参考にしてみてください。

電力会社系の光回線

電力会社ならではの割り引きサービスがある

電力会社が提供する光回線は、電気とセットで契約することで利用料が割り引きになったり、ポイントが付与されるといった特典が受けられることがあります。さらに、光回線と電気の契約をまとめられるため、請求書を別々に管理する手間を減らすことができます。
電気以外にも、動画配信サイトの割り引きやWi-Fiお試しなどの独自サービスも豊富です。

電力の提供エリアでのみ利用できる

電力会社は各社が独自に通信網を敷設しているため、サービスの提供エリアが限定されます。例えば「eo光」は関西、「コミュファ光」は東海中部地方がサービスの提供エリアとなっています。
全国でサービスを提供しているフレッツ光・光コラボよりも、利用できる範囲が限られることに注意しましょう。気になる方は、各社のホームページで調べてみましょう。

NTT系以外の光回線

NTT系以外の光回線には、自社で独自回線を引いたりしてサービスを提供しているケースがあります。「NURO光」「auひかり」などがNTT系以外の光回線に該当します。主な特徴を以下にまとめていますので、それぞれ見ていきましょう。

回線が比較的安定している

NTT系以外の光回線は、独自の回線サービスを提供しているため、エリアにもよりますが比較的安定していることが特徴です。また、フレッツ光に比べ利用者が少ないので回線があまり混雑しない傾向にあります。そのため快適にインターネットが利用できます。

利用できる地域が限られている

NTT系以外の光回線は、電力会社と同様にサービスを利用できる地域が限られます。自社のあるエリアによっては、光回線のサービスが使えない可能性があるので、注意しましょう。
事業者のホームページで対応エリアが公開されているため、契約前に確認してみましょう。

光回線の配線方式は3つ

ビルや集合住宅で光回線につなぐ場合の配線方式には、「光配線方式」、「VDSL方式」、「LAN配線方式」の3種類があります。

接続方式

使用するケーブル

通信速度(最大)

光配線方式

光ファイバーケーブル

1~10Gbps(プランによる)

VDSL方式

電話線

100Mbps

LAN配線方式

LANケーブル(無線LANも含む)

100Mbps~1Gbps(設備による)

建物の共用部分まで光ファイバーケーブルが引き込まれている点はどの方式も共通していますが、各オフィスや部屋までの配線に使用されるケーブルが異なります。

それぞれの接続方式の特徴について詳しく知りたい方は以下をご覧ください。

おすすめの光回線は?

おすすめの光回線は?

ここからは、光回線の選び方をご紹介します。光回線を選ぶポイントは以下のとおりです。自社の要望を満たす光回線を選ぶ参考にしてください。

手続きの簡易さを重視

光回線の種類によって、手続きの簡易さが異なります。手続きに時間の取れない方は、手間のかからない方法を選択するのがおすすめです。簡易さを重視するなら「光コラボ」「電力会社の光回線」「NTT系以外の光回線」の3種類が適しています。光回線とプロバイダの契約をまとめられるため、手続きがスムーズに進みます。

料金の安さを重視

光回線を選定するうえで料金は重要なポイントです。光回線の種類によって料金が異なります。料金の安さを重視するなら、フレッツ光とプロバイダ料金の合計金額よりも安い料金設定にしているところが多い、「光コラボ」「電力会社の光回線」「NTT系以外の光回線」がおすすめです。割り引きを有効活用すれば、月額料金を抑えられる可能性があります。

最短1分!料金シミュレーション

最短1分!料金シミュレーション

法人名や電話番号、メールアドレスなどの入力は不要です。どなたでもかんたんに料金の確認ができます。

サービス・特典内容を重視

光回線の事業者ごとに、さまざまなサービス・特典内容が提供されています。自社の用途を明確にして、利用する光回線のサービスを選定しましょう。サービス・特典内容を重視するなら「光コラボ」がおすすめです。事業者数が多く、各社が独自のサービス・特典を提供しています。

回線速度を重視

法人で光回線を利用するなら、回線速度が速いほうが円滑に業務を進めやすくなります。一般的な回線速度は、どの光回線の種類でもおおむね最大1Gbpsになります。一部では、最大1Gbps以上の光回線プランを提供しているケースもありますが、対応エリアが限られる可能性があります。
最大通信速度は、あくまで理論値であり利用機器、宅内配線、回線の混雑状況、利用される場所によって低下することがあります。

フレッツ光や光コラボを利用する場合は、IPv6(IPoE方式)接続を利用すれば、比較的空いているため、混雑しづらい回線を利用できます。

光回線のおすすめは「ビッグローブ光」

光回線のおすすめは「ビッグローブ光」

光回線を利用するなら、ビッグローブ光がおすすめです。ビッグローブ光はWebからお申し込みが可能で、書類の提出も不要です(光電話の自動転送を申し込む場合を除く)。店舗に訪問することなく、光回線の利用を開始できるところが魅力です。
また、回線を新たに引く場合と乗り換えの両方で特典が用意されていることも特徴です。初期費用や月額料金を抑えながら、光回線を利用できます。
その他、IPv6(IPoE方式)接続にも対応しています。空いている回線を利用できるため、回線の混雑の影響を受けづらく、快適にインターネットを利用できます。

まとめ

光回線には「フレッツ光」「光コラボ」「電力会社の光回線」「NTT系以外の光回線」の4種類のサービスがあります。種類ごとに提供するサービス内容や料金が異なるため、光回線の導入を検討の際は、特徴を把握して選定しましょう。特徴を把握することで、自社の用途にあった光回線を選定しやすくなります。
また、光回線を導入する際に何を重視するか、選定基準を明確にしておくことで、スムーズな検討・導入ができるので、ぜひこの記事を検討の参考にしてください。

この記事を書いた人

ビッグローブ 法人編集部

ITコンサルタント/Webマーケター 松橋 直樹

大手SIer入社後、CMSビジネスの立ち上げや設計・開発・プロジェクトリードまで深く携わる。その後、数社を経てさまざまな案件を経験。プリセールス活動を行いながらプロジェクトの推進やセミナー登壇など、多岐にわたり活躍。ビッグローブ社に参画後は、主に光回線や格安SIMの専門家として、販売や広告、Webマーケティングから情報発信まで、幅広く担当している。

【著者・監修者からの言葉】
これまでのIT業界での長いバックボーンを活かし、思わず読み手の目に留まるような記事の執筆を心掛けています。

運営会社:ビッグローブ株式会社

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掲載日:2020年02月13日 更新日:2023年12月20日

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