オフィス移転時のインターネット回線はどうする?
移転時こそ回線の乗り換えがおすすめ
掲載日:2023年09月11日
更新日:2024年07月01日
オフィス移転時には、引っ越し業者の手配、法務局などへの事務手続き、オフィス家具の管理や移転先でのレイアウト決めなど、さまざまなタスクがあって大変だと思います。そのなかでも特に重要なのが、インターネット回線の移設です。手続きを適切に行わないと新オフィス移転後すぐに業務が滞ってしまいます。
オフィス移転は担当者の頭を悩ませることが多くありますが、逆に社内の通信環境を見直すよいキッカケにもなるでしょう。自社に合ったインターネット回線に乗り換えることで、業務の最適化を図れる可能性があります。
この記事では、オフィス移転時のインターネット回線の手続き方法や注意点などを紹介します。新しいオフィスにインターネット回線を導入したい方は必読です。
オフィス移転に伴う
インターネット回線の手続き方法
移転先でのインターネット回線の利用方法には、主に「移転申し込みをして既存の契約を継続する方法」と「他社(他の事業者)に乗り換える方法」の2種類があります。それぞれの手続き方法について解説していきます。
移転申し込みをして既存の契約を継続する
現在、自社のオフィスや事務所で利用しているインターネット回線を、移転先でも利用する方法です。移転先でもサービスを利用できる環境であれば、契約中のインターネット回線事業者に連絡をして登録情報を変更したり、回線の開通工事をしたりすることで、既存契約の継続が可能です。
既存の契約を継続する場合、違約金がかからない点がメリットです。また、継続利用の手続きのみを行えばよいので、新たにサービスを契約する手間がかかりません。
他社(他の事業者)に乗り換える
契約中のインターネット回線が移転先で使用できない場合や、既存のインターネット回線になんらかの不満を抱えている場合は、現在の事業者との契約を解約して他の事業者への乗り換えを検討したほうがいいでしょう。既存契約の解約を進めながら、他の事業者と新たに契約することで、移転先でもすみやかにインターネットが利用できます。
他の事業者に乗り換えるメリットは以下のとおりです。
- プランの見直しができる
- 特典を受けられる可能性がある
プランの見直しができる点は、他の事業者に乗り換えるメリットの1つです。インターネット回線のプランは提供する事業者によって異なるので、乗り換えることで料金が安くなる可能性があります。また、同様の金額のままでも回線が速くなるなど、より快適にインターネットが利用できるかもしれません。
さらに、インターネット回線事業者によっては、他事業者から乗り換えると特典を受けられることもあります。代表的な特典として、月額料金の値引き、申込手数料の免除、無線LANルータのプレゼントなどが挙げられます。特典をうまく利用して他社の回線に乗り換えることで、これまでよりもお得にサービスを受けられる可能性があります。
オフィス移転時の
インターネット回線手続きの流れ
オフィス・事務所移転時のインターネット回線手続きの流れは、「移転申し込みをして既存の契約を継続する場合」と「新規契約(他の事業者に乗り換え)する場合」で異なります。それぞれの手続きの流れについて紹介していきます。
移転申し込みをして既存の契約を継続する場合
移転申し込みをして既存の契約を継続する場合の流れは以下のとおりです。
- 現在の契約内容を確認する
- 移転先で利用できるか調べる
- 回線事業者・プロバイダに移転を申し込む
- 必要に応じて開通工事を行う
順番に見ていきましょう。
現在の契約内容を確認する
オフィス移転に伴って既存のインターネット回線を移設する際は、契約中のインターネット回線事業者に連絡しなければなりません。まずは、既存の契約内容をもとに、インターネット回線事業者とプロバイダを確認しましょう。
また、現在の契約プランも詳しく確認し、回線の種類・速度・料金などを見直しましょう。
移転先で利用できるか調べる
続いて、移転先でも既存のインターネット回線が使えるのか確認します。移転先によっては、インターネット回線サービスの対応エリア外になる可能性もあるからです。
万が一、移転先で継続利用できない場合、オフィス移転全体のスケジュールに影響が出る可能性もあるので、早めに確認しましょう。
ちなみに、ISDNのサービス終了が2024年1月末、ADSLのサービス終了が2024年3月末と迫っており、光回線に乗り換える方が増えています。プロバイダによってはこれを待たずサービス提供終了するところもあるため、現在それらを利用されている場合は、早めの乗り換えがおすすめです。
回線事業者・プロバイダに移転を申し込む
インターネットの移設は、契約者から連絡をしないと手続きを進められません。移転先でも現在のインターネット回線を使えることが確認できたら、契約中のインターネット回線事業者やプロバイダに移転の申し込みをします。移転の申し込み方法は回線事業者によって異なりますが、Webサイトや電話、メールなどがあります。
移転手続きには、新オフィスの住所、移転希望日、現住所での最終利用日、電話番号などの情報が必要です。さらに、新しいオフィスでの開通工事が必要になる場合もあるので、工事の手配の有無も確認しましょう。
必要に応じて開通工事を行う
オフィス移転に伴ってインターネット回線の開通工事を行う場合、回線を敷設するための現地調査を行う場合があります。現地調査とは、インターネットの開通工事前に、設置先に訪問して建物内の配管設備や配線ルートなどを調査することです。
現地調査を行った後は、インターネットの開通工事が行われます。移転スケジュールに遅れが出ないよう、早めに工事の日程を調整しましょう。
また、インターネット回線の開通工事では、建物の壁に穴を開けたり、専用コンセントを設置したりします。建物の管理会社に工事の事前許可を取る必要があるので注意しましょう。
新規契約(他の事業者に乗り換え)する場合
オフィス移転に伴ってインターネット回線を新規契約(他の事業者に乗り換え)する際の流れは以下のとおりです。
- 契約中のプランを確認する
- 新たな回線事業者・プロバイダに申し込む
- 既存契約の回線事業者・プロバイダに解約を申し出る
- 移転先で開通工事を行う
それぞれについて説明します。
契約中のプランを確認する
まずは契約中のプランを確認し、改善できる点があるか調べましょう。例えば、必要以上に高いスペックのプランに申し込んでいて、余計な出費をしている場合もあります。他のプランや他社サービスと比較することで、契約中のプランが自社に最適なものかどうか、把握しやすくなるでしょう。契約中のプランに改善点や不満がある場合は、他社への乗り換えを検討しましょう。
このようにオフィスや事務所の移転は見直しのチャンスであり、この好機を法人は積極的に活用すべきです。
また、契約中のプランの確認と同時に、契約更新時期や違約金の有無も確認しましょう。特に、契約途中で解約すると、違約金が発生することが多いため注意してください。違約金も移転の予算に組み込んでおくと、安心して移転を進められます。
新たな回線事業者・プロバイダに申し込む
インターネット回線を他社に乗り換えて利用する場合は、新たに回線を契約する必要があります。既存契約の解約の申し出の前に、新たなインターネット回線事業者・プロバイダへの契約手続きも進めましょう。
開通に時間がかかることがあるので、先に申し込んでおいて退去する直前に解約する方が安心です。
既存契約の回線事業者・プロバイダに解約を申し出る
他社のインターネット回線を新規契約すると、移転後は既存の回線を使わなくなります。そのため、既存のインターネット回線事業者・プロバイダに解約を申し出る必要があります。解約を忘れると、オフィス移転後も既存契約が継続されるため、二重で料金が発生してしまうので要注意です。
解約手続きを進める際は、既存の契約情報が求められます。契約書や請求書などを用意し、スムーズに手続きを進められるよう準備しましょう。
移転先で開通工事を行う
移転先のオフィスにインターネット回線が敷設されていない場合、開通工事を行う必要があります。移転元オフィスの管理会社に確認を取り、前回線の撤去作業が必要な場合は並行して進めましょう。
インターネット回線の開通工事は、申し込みから1〜2カ月程度の期間がかかります。繁忙期の場合は、2カ月以上かかる場合もあります。新オフィスの管理会社に工事の許可を取る必要があるため、余裕のあるスケジュールで工事日程を調整しましょう。
オフィス移転時の
インターネット回線手続きを行う際の注意点
オフィス移転時のインターネット回線手続きを行う際の注意点を紹介していきます。注意点を把握したうえで、インターネット回線の見直しを検討しましょう。
既存の契約の継続・新規契約のどちらも工事費がかかる
移転先のオフィスにインターネット回線が敷設されていない場合「既存の契約を継続する」「新規契約する」場合のどちらも開通工事が必要になります。回線の開通工事を行う際は、工事費が発生することに注意しましょう。
インターネット回線によっては、違約金よりも工事費のほうが高くなる場合もあるので、あらかじめ費用を確認してからインターネット回線の契約検討を進めましょう。
インターネットを利用できない期間が発生する可能性がある
手続き状況によっては、インターネットが利用できない期間が発生する可能性があります。特に、開通工事は1〜2カ月程度かかることがあるため、移転手続きが遅れると、その分、新オフィスのインターネット環境の構築も遅れます。
移転後すぐにインターネットを利用できないと、業務に影響が出るおそれがあります。移転に慣れている、あるいは法人対応の実績がある回線事業者を選ぶと、安心してインターネット回線の移設を進められるのでおすすめです。
万が一、インターネットを利用できない期間が発生してしまう場合は、一時的にモバイルWi-Fiルータの利用を検討しましょう。モバイル Wi-Fiルータを無料でレンタルしてくれる事業者を利用すれば、追加費用を抑えられます。
オフィス移転をするなら
インターネット回線の見直しがおすすめ
オフィスや事務所の移転時は、自社の業務や使用しているモノなど、さまざまなことを見直すきっかけになります。そのうちの1つであるインターネット回線も同様です。
会社での利用方法や社員の使い方と現状のプランがマッチしているか、月額利用料は適正か、支払い方法の変更は可能か、など、さまざまな観点から見直してみましょう。乗り換えによって、今よりもずっと自社に適した利用となり、費用が抑えられたり、業務効率が上がったりする場合もあります。
インターネット回線の見直しのポイントは以下のとおりです。
契約プランの料金 |
安くて安心して利用できるプランはあるか。 |
---|---|
インターネット回線速度 |
業務に支障ないレベルの通信速度があるか。 |
回線の安定性 |
同時に複数人が接続をしても安定して利用できるか。 |
サポート体制 |
オフィスや事務所で利用する際の悩みや問題に対応してくれるか。法人専用の窓口など便宜が図られているか。 |
オプションサービス |
セキュリティ、固定IPアドレス、独自ドメインなど、法人ならではのオプションサービスが充実しているか。 |
また、オフィス移転をきっかけに、従業員の声をヒアリングしてみることをおすすめします。既存のインターネット回線に対して不満があるようでしたら、回線の見直し、そして乗り換えを検討しましょう。
オフィス移転に伴う
インターネット回線の乗り換えならビッグローブ
オフィス・事務所の移転に伴ってインターネット回線の乗り換えを検討しているなら、ビッグローブがおすすめです。ここからは、ビッグローブがおすすめの理由を紹介していきます。
IPv6対応なのでスイスイ快適
IPv6とは「Internet Protocol Version 6」の略称で、インターネットプロトコルの1つです。従来から使われているIPv4(PPPoE方式)は、光回線の利用者増加に伴い、回線が混雑し速度が遅くなってきています。IPv6は広帯域の次世代ネットワーク(IPoE方式)を利用できるため、地域や時間帯の影響を受けにくく、より快適にインターネットを利用しやすいです。 ビッグローブの光回線は、IPv6(IPoE方式)に対応しているため、回線の混雑を避けて快適にインターネットを利用できます。
新規契約時の特典が豊富
ビッグローブは新規契約時の特典が豊富です。 例えば、ビッグローブ光を新規契約すると以下の特典を受けられます。
- 申込手数料0円や月額料金の値引き
- IPv6対応の無線LANルータをプレゼント(ビッグローブ光 1ギガをお申し込みの場合のみ)
- 訪問サポート無料(光回線の接続設定をサポート)
これらの特典を活用すれば、よりお得にインターネット回線を利用できるでしょう。
特典の条件、料金、定期利用期間と違約金など詳細は下記のページからご確認ください。
法人専用窓口で手厚くサポート
ビッグローブは法人専用窓口を設置しています。そのため、インターネット回線の導入時や、利用している際に不明点が発生した時も安心です。 オフィス移転に関する悩みや、法人によくある問題にも慣れています。お客さまとの関係をしっかり構築するため、長く付き合っていけるので、契約後も安心してインターネットを利用できます。
まとめ
ここまで、オフィス移転に伴うインターネット回線の手続き方法や、その流れなどをご紹介しました。 「移転申し込みをして既存の契約を継続する」、「他社(他の事業者)に乗り換える」という2種類の方法があり、それぞれにメリットや注意点があることが、ご理解いただけたかと思います。
オフィス移転時は、業務やモノの見直しをするのに最適なタイミングです。特にインターネット回線は、現代のオフィスにおいて必要不可欠で、かつ長期的に利用するものです。
このオフィス移転をきっかけに、重要なインターネット回線の見直しをぜひ検討しましょう。もしサポート面で現在の事業者に不満があったり、通信品質や費用面での改善を望んでいたりするなら、乗り換えがおすすめです。ここですっぱりと切り替えて、移転後から長く付き合えて信頼できる事業者を探しましょう。