民泊には光回線が最適?
Wi-Fi用インターネット回線の種類や選び方
掲載日:2024年08月28日
増え続ける観光客と共に、民泊施設の競争も激化しています。ゲストの快適さを追求する中で、インターネット環境の充実は欠かせません。
そこで本コラムでは、老舗ISP事業者であるビッグローブが、民泊に導入できるインターネット回線の種類についてそれぞれのメリット、デメリットも含めてわかりやすく解説します。
どの方法でインターネットを導入するか迷っている民泊オーナーの方は、ぜひご一読ください。
民泊に導入できるインターネット回線の種類
民泊にインターネットを導入検討するにあたり、代表的な回線種類は光回線、モバイル回線の2つがあります。
光回線は光ファイバーを利用した通信回線であり、モバイル回線は携帯電話回線などを利用して無線通信でインターネットに接続する回線です。
光回線とモバイル回線それぞれのスペックを比較すると、以下の表の通りです。
回線種類 |
光回線 |
モバイル回線*1 |
---|---|---|
通信速度 |
最大1Gbps~10Gbp*2 |
上り最大50Mbps~286Mbps*3 |
速度の安定性 |
◯ |
△ |
速度制限 |
無 |
有 |
月額料金 |
戸建て:1ギガ5,000円前後*4 |
3,000円台~4,000円 |
開設工事 |
有 |
無 |
持ち歩き |
できない |
できる |
- 記載の通信速度は規格上の最大値となります。実際の通信速度は、ご利用機器、宅内配線、回線の混雑状況、モバイルの場合は電波の状態などにより低下します。
- 1 BIGLOBE WiMAX+5G、楽天モバイル、UQ WiMAX+5Gを参考にしています。
- 2 集合住宅向けには配線方式により最大100Mbps~となる場合があります。また最大10Gbpsのプランやオプションが提供されていることがあります。
- 3 サービス対象エリア、使用端末で異なります。
- 4 ビッグローブ光、OCN光、楽天ひかりを参考にしています。
民泊に導入するならモバイル回線よりも、通信速度が速くて安定している光回線のほうが適しています。それぞれの回線種類のメリット、デメリットを解説していきます。
光回線
光回線は、光ファイバーを利用した通信回線です。モバイル回線よりも、通信速度の高速性や安定性に優れている点が特徴です。
また、光回線が通信回線であるのに対し、Wi-Fiは通信方式のことを指します。光回線を利用してインターネット接続をする際は「Wi-Fi」または「LANケーブル」を使って通信します。
ここからは、光回線のメリット、デメリットについて解説します。
光回線のメリット
光回線のメリットは以下の3つです。
- 通信速度が速い
- 通信速度が安定している
- データ容量が無制限
光回線の最大の特徴は、通信速度が速く、通信の切断や遅延といったトラブルも少ないため、通信速度が安定している点です。さらに、ビッグローブ光のように「IPv6(IPoE方式)接続」という新しい接続方式に対応していれば、従来の「IPv4(PPPoE方式)接続」に比べて回線が混雑しにくく、より快適にインターネットを利用できます。また、光回線は基本的にデータ容量が無制限なので、上限に達して速度制限がかかることはほとんどありません。
光回線のデメリット
光回線のデメリットは以下の2つです。
- 開通工事が必要
- 持ち運びはできない
光回線を導入するには回線工事が必要であり、工事の立ち会いや工事費用がかかってしまいます。
NTT東西の光回線を使ったサービス間の乗り換えであれば、工事不要で費用もかからないケースもあります。しかし、新たに民泊に光回線を導入するのであれば、工事日の調整や費用がかかることを理解しておきましょう。
また、光回線は据え置きで使用する回線であるため、持ち運びはできません。ただし、民泊で導入する際は基本的に宿泊施設内だけでインターネットを提供するため、そこまで大きなデメリットにはならないでしょう。
モバイル回線(モバイルルータ、ホームルータ)
モバイル回線とは、無線通信でインターネットに接続する回線のことです。モバイル回線を使用する通信手段として、モバイルルータやホームルータがあります。
ここからは、モバイル回線(モバイルルータ、ホームルータ)のメリット、デメリットを順に解説していきます。
モバイルルータのメリット
モバイルルータのメリットは、以下の3つです。
- 持ち運べるのでどこでも使える
- 工事不要ですぐに使える
- 月額料金が安い傾向にある
モバイルルータの最大のメリットは、持ち運べることです。バッテリー駆動式であるため、外出先でも電波が入る場所であればどこでもWi-Fi接続ができます。また、回線工事が不要なので受け取り後すぐに利用開始できるのも魅力でしょう。
月額料金は光回線に比べて割安の場合が多いため、通信速度よりもインターネット費用の節約を重視したい民泊施設の経営者におすすめです。
モバイルルータのデメリット
モバイルルータのデメリットは、以下の3つです。
- 通信速度が遅くて不安定
- データ容量に制限がある
- 利用には充電が必要
モバイルルータは、回線工事が不要で手軽に使える代わりに、光回線よりも通信速度が遅くて不安定になりやすいです。特に容量の大きいファイルや動画のダウンロード等には時間がかかってしまう場合があります。
そのうえ、モバイルルータはデータ容量に制限が設けられていることが多いです。無制限の使い放題ではない場合、容量を超えると通信制限がかかってしまうのもデメリットです。民泊施設では、複数の宿泊ゲストが同時にモバイルルータに接続するケースもあるため、データ容量の制限がかかりやすいでしょう。
また、利用には充電が必要なため、持ち運びする際には十分に充電できているかの確認も必要です。
ホームルータのメリット
ホームルータのメリットは、以下の3つです。
- モバイルルータより通信速度が速い
- 工事不要ですぐに使える
- 設定が簡単
ホームルータは、モバイルルータと同様に工事不要でありながら、モバイルルータより通信速度が速いという特徴があります。多くの場合、ホームルータに内蔵されているアンテナが、モバイルルータよりも強力であるためです。すぐにインターネット回線を導入したい民泊施設で、ある程度の通信速度を求めている場合に重宝するでしょう。
また、ホームルータは、設定が簡単でスムーズに利用を開始できることもメリットでしょう。コンセントに接続したら、端末でWi-Fi接続の設定をすれば利用できるため、急ぎで通信環境が必要な場合にもおすすめです。
ホームルータのデメリット
ホームルータのデメリットは、以下の3つです。
- 光回線より通信速度の安定性が劣る
- 持ち運びはできない
- 電波の入りやすい場所に設置する必要がある
ホームルータの通信速度は、モバイルルータよりは速いものの、光回線よりは遅くて安定性が劣ります。光回線は自宅に光ケーブルを引き込み有線で通信するため、電波の干渉を受けにくく安定した通信が可能です。一方で、モバイル回線であるホームルータは基地局から無線の電波を受信して接続するため、天候や障害物の影響を受けやすく、電波が不安定になりやすい傾向にあります。
ホームルータは部屋に据え置きで設置しますが、その際に電波の入りやすさを考慮して設置する必要があります。民泊施設の奥まった部屋などでは電波が届きにくいこともあるため、フロア全体または建物全体に電波が届きやすい場所に設置しましょう。
民泊にインターネットを導入するなら
光回線がおすすめ
民泊にインターネットを導入するなら、通信速度やデータ容量の面から、光回線がおすすめです。
ここでは、光回線がおすすめな2つの理由について解説していきます。
通信速度が速くて安定している
光回線はモバイル回線に比べて通信速度が速く、安定しているため、民泊におすすめです。
モバイルルータを持ち込んで訪日する外国人旅行客もいるものの、速度の遅さやデータ容量に制限があるといったデメリットを感じるケースがあります。そのため、民泊でインターネットを利用する際は、速さや安定性などを求めている方が多いと考えられるでしょう。
通信速度が速い光回線を導入すれば、民泊に泊まるゲストがインターネットを快適に利用できるため、顧客満足度の向上が期待できます。
データ容量の制限がない
光回線は、データ容量が無制限であることが一般的です。モバイル回線のように一定のデータ容量が設定されていないため、容量の上限に達して速度制限がかかることもありません。
民泊に光回線を導入することで、宿泊人数が多くてもデータ容量の制限を気にせずに利用できるでしょう。
民泊に導入する光回線を選ぶポイント
光回線サービスはさまざまな会社が提供しており、どのサービスを利用すべきか迷ってしまうでしょう。民泊に導入するのであれば、以下4つのポイントを押さえて選ぶのがおすすめです。
- 月額料金の安さ
- 通信速度の安定性
- 違約金の仕組み
- 法人契約ができる光回線
1.月額料金の安さ
民泊で長期間利用するのであれば、月額料金ができるだけ安い光回線を選びましょう。光回線は月額3,000〜5,000円程度の出費になるため、ランニングコストを抑えるうえで月額料金のチェックは重要です。光回線によっては期間限定の割引を実施しているケースもあり、通常よりも安い料金で契約できる場合もあります。
2.通信速度の安定性
民泊の利用者に多い外国人観光客は、通信速度の安定性を求めています。なぜなら、外国人観光客は旅行先の情報収集、マップ検索、店舗への連絡など、インターネットを利用する機会が多いためです。光回線の導入によって通信速度の安定した民泊であれば、顧客満足度が上がり口コミでの評価が高まる可能性もあります。
3.違約金の有無
民泊運営を停止する場合を考慮し、違約金の有無についてもチェックしておくとよいでしょう。基本契約期間はどれくらいなのか、更新月以外で解約となった場合に違約金はかかるのかなどが確認すべきポイントになります。たとえば、契約期間が2年(自動更新)だった場合、2年ごとに契約が自動更新されます。長期的な経営状況や経営方針も考慮し、違約金を無駄に支払うことがないか確認しましょう。
4.法人契約ができる光回線
民泊で光回線を導入する際は、法人契約ができる光回線を選びましょう。法人契約ができれば、領収書や請求書を法人名義で発行してもらえるので、経費として計上しやすく税務署への申告の手間を減らせる可能性があります。とくに従業員の少ない民泊を経営している場合、申請業務が軽減されるのは大きなメリットになるでしょう。
民泊に光回線を導入するなら
法人向けビッグローブ光がおすすめ!
ビッグローブ光は、法人契約ができる光回線です。以下の通り、民泊への導入に嬉しいメリットもあります。
- IPv6の新しい接続方式に対応している
- 特典利用でお得に契約できる
- 法人専任のサポートがある
IPv6とは新しい接続方式であり、従来のIPv4に比べて回線が空いていて快適に利用できることが特徴です。通信速度の速さや安定性を重視するうえで、IPv6に対応しているのは大きなメリットになります。
また、法人向けビッグローブ光では新規契約だけでなく、乗り換えで契約する場合でもお得な特典をご用意しています。月額料金の値引きなどの特典があるため、詳しくは以下をご確認ください。
>法人向けビッグローブ光の特典を見る
法人専用の窓口もついているため、光回線の導入やご利用についての疑問、不安に思われる点など、お客さまをしっかりサポートいたします。
民泊に光回線を導入した事例
株式会社 要建設では民泊の経営を行っており、光回線は法人向けビッグローブ光を利用しています。民泊事業を開始した当初はモバイルルータで運用していたものの、外国人観光客から容量不足への不満の声が上がったため、光回線の導入を検討されました。
コスト、通信の安定性、サポートといった基本的な部分だけでなく、申し込みのしやすさや初期対応の早さも利用の決め手になったようです。「これまでのモバイルルータ契約と比較して月額費用を安価に収めることができ、高い満足を感じることができた」とのお声もいただいています。
以下では導入事例の背景や利用者の生の声を掲載しています。より詳しく知りたい方はあわせてご覧ください。
>法人向けビッグローブ光の民泊事業の事例を詳しく見る
まとめ
民泊を利用する外国人観光客は、観光場所の情報収集や観光地までのアクセスなどを調べるため、インターネットを利用します。自身でモバイルルータを持参していても電波が不安定になることもあるため、民泊に質の高い通信環境を求めるケースが多いです。民泊にインターネットを導入検討するにあたり、代表的な回線種類は光回線、モバイル回線の2つがありますが、民泊に導入するのであれば、通信速度の速さや安定性に優れた光回線を選ぶのがおすすめです。
法人向けビッグローブ光は、通信が安定した法人向けの光回線サービスです。民泊への光回線には、ぜひビッグローブ光の導入をご検討ください。