テナントに光回線を導入するには?
レンタルスペースや貸会議室にもおすすめ
掲載日:2025年02月03日
ビルのテナントを賃貸契約してオフィスや店舗として活用する際には、インターネット環境が整備されているかどうかが大きなポイントです。また、すでにインターネットが導入されているものの、速度や料金面などに課題を感じている方もいるでしょう。
そこで本コラムでは、貸会議室やレンタルスペースを運営する場合を例に、テナントにインターネット回線が必要な理由や、光回線をおすすめする理由について解説します。
老舗ISP事業者であるビッグローブが法人向けの光回線を選ぶ際のポイントも紹介しているので、ぜひご一読ください。
テナントにインターネット回線を
導入するメリット
テナントを借りて店舗やオフィスなどを開設する場合は、インターネット環境を整えることが重要です。
例えば貸会議室やレンタルスペースなどを運営する場合、利用者は主にオンライン会議やオンラインセミナー、動画配信などを行う目的でインターネットを利用しますが、光回線などのインターネット回線を導入するメリットは大きく2つあります。
- 安定した通信環境を提供できる
- 顧客満足度の向上につながる
それぞれを詳しく見ていきましょう。
安定した通信環境を提供できる
通信環境が不安定だと、Web会議や動画配信をスムーズに行えません。テナントを借りてオフィスやレンタルスペースを運営するにあたって、ユーザに安定した通信環境を提供することは、とても重要なことです。
また、テナントへのインターネット導入は、借り手だけではなく貸し手側にもメリットがあります。例えば光回線を導入している状態でテナントを貸し出せば、通信環境が良い物件だと思われることが多いため、借り手がつきやすくなるでしょう。
顧客満足度の向上につながる
テナントにインターネットを導入することで、顧客満足度の向上が見込めます。すでにインターネット回線を導入している場合でも、安定性や速度を重視して光回線に乗り換え、Wi-Fiを設置することで顧客満足度を上げられるでしょう。
例えばテナントで飲食店を運営する場合、来店客は料理が届くまでの間、Wi-Fiを利用してスマホゲームやSNSを気兼ねなく使えるので、待ち時間を快適に過ごせるようになります。その結果、利用者やリピーターの増加が期待できます。
テナントに導入できるインターネット回線の種類
テナントに導入するインターネット回線は、主に以下の3種類が使われることが多いです。
光回線 |
光回線は、光ファイバーを利用した通信回線です。他のインターネット回線と比べて通信速度が速く、安定していることが大きなメリットの1つです。しかし導入には回線工事が必要で、工事の立ち会いや工事費用がかかります。 |
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モバイルルータ |
モバイルルータは、持ち運びができて、工事不要ですぐに使えるのがメリットです。その代わり光回線よりも通信速度が遅く、容量の大きいファイルや動画のダウンロードには時間がかかってしまうのがデメリットと言えるでしょう。 |
ホームルータ |
ホームルータは、コンセントに挿すだけでインターネットが使える据え置き型のWi-Fiです。モバイルルータに比べると電波の干渉を受けにくく安定した通信が可能ですが、光回線よりは速度が劣ります。 |
テナントにインターネットを導入するなら
光回線がおすすめな理由
インターネット回線は複数種類ありますが、テナントに導入するなら光回線がおすすめであり、理由は以下の3つです。
- 安定した高速通信が可能
- 複数人が同時接続できる
- レンタルスペースや貸会議室にも最適
安定した高速通信が可能
テナントでインターネットを利用する場合、通信環境に高い負荷がかかる場合があります。例えば貸会議室やレンタルスペースなどを運営する場合、Web会議やオンラインセミナー、防犯カメラの導入といった利用シーンが考えられます。
また、飲食店などの店舗を運営する場合では、来店客が注文の待ち時間にスマホやタブレットからWi-Fiに接続して通信量の多い動画やネットゲームを楽しむこともあるでしょう。
光回線であれば、他の通信方法(ホームルータやモバイルルータ)と比べて安定した高速通信が可能なので、遅延や切断のリスクを抑えることが可能です。
複数人が同時接続できる
テナントでは、複数人が同時にインターネット接続する可能性があります。
例えば、貸会議室で利用者全員が同じオンライン会議に参加したり、店舗で複数の来店客がインターネットに接続したりする状況が想定されます。そういった場合に、通信を同時に行っても支障がない環境を提供することが重要です。
光回線であれば複数人が同時接続しても速度が低下しづらく、安定して利用できます。パソコン、タブレット、スマホ、ゲーム機など複数デバイスを同時に使用することも可能です。
レンタルスペースや貸会議室にも最適
安定した高速通信や複数人の同時接続利用は、特に貸会議室やレンタルスペースで求められることが多く、以下のような利用シーンが考えられます。
- オンライン会議
- Webセミナー
- 動画プラットフォームの利用
- SNSのライブ配信
- レッスンスタジオでの動画配信やネット音楽の利用
- パーティーや飲み会
ビジネスシーンであれば作業効率に直結しますし、パーティーシーンであればオンラインゲームのようなコンテンツを楽しみやすくなります。
テナントに導入する光回線の選び方
テナントに導入する光回線は、以下の3つのポイントを押さえて選ぶのがおすすめです。
- 通信速度
- 法人契約の可否
- 月額料金
通信速度
通信速度が遅くなったり、回線が途切れたりすることがなく、安定してインターネットを利用できることが、顧客満足度の向上につながります。
具体的には、IPv6(IPoE方式)という新しい接続方式に対応した光回線を選びましょう。IPoE方式は通信のボトルネックになるネットワーク終端装置を経由しません。帯域幅の狭いPPPoE接続に比べ、インターネット回線の混雑を回避できます。
法人向けビッグローブ光はIPv6(IPoE方式)に対応しています。従来のIPv4(PPPoE方式)に比べて地域や時間帯による影響が少なく、快適に利用しやすいです。法人向けビッグローブ光の詳細については、以下をご確認ください。
法人契約の可否
法人契約は個人契約とは異なり、専用サポートを受けられたり、口座振替や請求書払いに対応していたりするケースがあります。領収書を法人名義で作成してもらえるため、経費処理もしやすく、税務署への申告の手間を減らせる点もメリットになります。
また、法人向けサービスでは光電話や固定IPアドレスの提供、セキュリティ対策ソフトなどのオプションが豊富に用意されていることが多いです。
月額料金
法人向け光回線の月額料金の相場はだいたい4,000円~7,000円ぐらいです。
回線を設置する建物タイプや通信速度などによって料金は変わってきます。毎月発生する固定費なので、少しでも安い光回線を選ぶとランニングコストを抑えられます。値引き特典がついているタイミングで導入すれば、さらにコストを安く抑えられるでしょう。
テナントに光回線を導入する際の注意点
テナントに光回線を導入する際は、以下のことに注意が必要です。
- テナントビルのオーナーに導入許可を取る必要がある
- 利用開始までに時間がかかる
- 乗り換え時には違約金が発生する場合がある
まずはテナントビルのオーナーに光回線を導入しても良いかの確認が必要です。
許可が下りたら導入手続きや開通工事を行えますが、申し込みから利用開始まで1カ月程度かかることもある点を把握しておきましょう。
法人向けの光回線契約では、2〜3年の契約期間を定めるのが一般的です。
現在の光回線から乗り換える場合には、更新月以外に解約すると違約金が発生する場合もあるため、業者との契約内容をきちんと事前に確認しておきましょう。
テナントに光回線を導入する流れ
テナントに光回線を導入する流れを解説します。
- テナントが光回線「対応」か「完備」か確認する
- テナントビルのオーナーに導入許可を取る
- 光回線を申し込む
- 開通工事
- 無線LANルータの設置
テナントが光回線「対応」か「完備」か確認する
テナントには、光回線「対応」または「完備」している物件があります。それぞれの違いは以下のとおりです。
光回線対応 |
建物の共用部分まで光回線が引き込まれている。テナントまでは自社で引き込む必要がある。 |
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光回線完備 |
テナント部分まで光回線が引き込まれていて、すぐにインターネットが利用開始できる。 |
テナント契約した物件がどちらか確認し、必要な対応やスケジュールを把握しておきましょう。
テナントビルのオーナーに導入許可を取る
テナントに光回線を導入しても良いかどうかは、管理者やテナントビルのオーナーに確認する必要があります。
光回線の導入時には、壁に穴をあけて光ファイバーを引き込む工事をするケースもあり、工事可否を確認しておかないと後々トラブルになる可能性もありますので、注意してください。
光回線を申し込む
光回線の導入許可が取れたら、光回線の申し込みを行います。新規で契約する場合はたいてい開通工事をする必要があるため、申し込みと同時に工事の日程を決めます。
開通工事が行われるのは、申し込みから1カ月後ぐらいになることが多いです。新生活が始まる3〜4月ごろは申し込みが殺到するため、想定していたより工事日が先になってしまうこともあります。繁忙期は混み合うため、早めに申し込みをすると良いでしょう。
開通工事
予約した日程に業者が訪問し、回線の引き込み工事を行います。開通工事は屋内もしくは屋外で実施しますが、屋内工事の場合は基本的に立ち合いが必要です。
工事の所要時間は、2~3時間かかるのが一般的です。ただし、不具合などがあればさらに時間がかかる可能性もあるため、余裕を持ったスケジュールにしておくと良いでしょう。開通テストが完了すれば、インターネット接続ができるようになります。
無線LANルータの設置
テナント内でWi-Fiが利用できるように、無線LANルータも設置すると良いでしょう。複数の会議室やレンタルスペースがある場合など、広い範囲へ電波を届かせたいのであれば、各所にアクセスポイント設置するのもおすすめです。
光回線の導入については以下の記事で詳しく解説しています。必要なものや工事をスムーズに行うためのポイントについて紹介しているので、ぜひあわせてご確認ください。
テナントに光回線を導入するなら
法人向けビッグローブ光がおすすめ
法人向けビッグローブ光は、法人契約ができる光回線です。
専任の担当者がご要件を伺い、導入までをサポートします。光回線を導入する際の心配事やお困りごとをじっくりご相談いただけます。貸会議室やレンタルスペースへの導入実績もあります。
テナントへ光回線を導入する場合、以下のようなメリットがあります。
IPv6(IPoE方式)接続に対応しており快適
ビッグローブ光はIPv6(IPoE方式)という新しい接続方式に対応しているため、地域や時間帯の影響が少なく、快適にインターネットをご利用いただけます。
特典の利用でお得に契約できる
新規契約だけでなく、乗り換えで契約する場合でもお得な特典をご用意しています。月額料金の値引きや無線LANルータプレゼントなどの特典があるため、ぜひこの機会に乗り換えをご検討ください。
法人専用のサポート窓口がある
法人専用のサポート窓口として法人コンタクトセンターを設置しています。ご利用についての疑問やトラブルについて相談できます。法人特有のお悩みにも対応。お客さまをしっかりサポートします。
まとめ
レンタルスペースや貸会議室、店舗などに利用されるテナントでは、インターネット回線を導入して顧客の利便性を図り、安定した通信環境を提供することが顧客満足度の向上につながります。
特にWeb会議やオンラインセミナーのようなデータ容量の多い通信を行う場合には、安定した高速通信と同時接続に対応した光回線を選ぶのがおすすめです。
法人向けビッグローブ光はIPv6(IPoE方式)対応の光回線サービスです。
安くておトクなロングセラーの1ギガタイプと、速さを求める方向けの10ギガタイプがあります。
テナントへの光回線には、ぜひ法人向けビッグローブ光の導入をご検討ください。